テーピングの使い方これで合ってる?誤った使い方をすると悪化する恐れも!?

Types of taping

日常生活やスポーツを安心・安全に行うためのお助けアイテムは世の中に数多く存在していますが、皆さんは目的に合った使い方ができていますか?

改めて聞かれると、確かに自信をもって出来ています!と答えられる方はそう多くないと思います。かくいう私もスポーツ現場や職場で、どのアイテムを使うのが最善か?患者さんや選手の気持ちに添えているか?いろいろと悩むこともあります。

運動やスポーツでケガをしないに越したことはありませんが、皆さんがケガをしたときにパッと頭に浮かぶメディカルアイテムは何ですか?

そう!テーピングです!違ってたらすみません(笑)

今回はタイトルからも分かるようにテーピングについての記事です。皆さんはテープの巻き方を一番紹介してほしいと思いますが、まずはテープとは何ぞや?という基本的なことから覚えていきましょう!

スポーツ現場や医療現場で身近なテーピング。皆さんは病院などでテーピングを巻かれたことはあっても自分で巻いたり、人に巻いた経験は少ないかと思います。

いざ自分でテーピングをしようと思っても種類がありすぎて、どれを買って使ったらよいかわからないんだよね…

テーピングってどんな効果があるのかよくわからないのよね。安心な感じがするのは確かなんだけど…

なんとなく使ってるけど、目的によってテープを選ぶなんて私には難しいわ…

今回の記事では上記3つの疑問についてお答えしていきます。
テーピングの巻き方については症状別に分けて記事にしていく予定なので、その時は読んでみてくださいね。それでは行ってみましょう!

目次

テーピングをする目的とは何だろうか?

痛いところに巻くと何となく安心できたり、安定する感覚を持っている方は多いかと思いますが、ここでは、そう少し詳しくお話していきます。

まず、自分自身の身体の状態をイメージしながら読んでみてください

例えば、足首を捻挫してしまったと仮定しましょう。捻挫というのは、「骨と骨の間に起こる急激なねじれ、あるいは激しい外力に関節周辺の関節包や靭帯の損傷をいう」(柔道整復学理論編改訂第6版より抜粋)

簡単に言うと、スポーツ中や日常生活で関節をグニャと捻って関節を痛めてしまうことを捻挫と言います。靭帯というのは骨同士を繋いだり、固定したりする関節を作る重要なものの一つです。

スポーツをしている方には靭帯という言葉は馴染み深いかと思いますが、靭帯の強度を同じ性質のものと比べて表すと靭帯>腱>筋肉の順で強く表すことができます。

捻った時に一番強い靭帯を痛めるケガ=捻挫

頭の中でイコールにはなりづらいかと思いますが、実は捻挫を軽いケガと甘く考えてしまうと後悔します。話が少し脱線しましたが、捻挫をしてしまった直後に身体では何が起こるのか?

急性期の症状は主にこんな感じ↓

  • 疼痛
  • 熱感
  • 腫脹
  • 発赤
  • 皮下出血班
  • 関節血種
  • 機能障害

ケガをするとこのような症状が現れます。皮下出血班と関節血種の違いは、痛めたときに血管を損傷し、皮膚の下(いわゆる内出血)に出るのが皮下出血班。関節の中へ出血して溜まってしまうのが関節血種と言います。

ケガをしたときに慌てず対処する動画をYouTubeチャンネルへ上げていますので気になる方はぜひこちらをご覧ください!

ケガをしたときの応急処置として、ここでテーピングが活躍します!痛めた患部の圧迫・固定に用いられます。

少し詳しく書くと、痛めた靭帯や血管などの幹部周辺にかかる緊張(負担)を減少させるために用いるテーピング方法と正しい運動パターンを身体に覚えさせるためのサポートとして、筋肉の運動を促進したり、ケガをした患部の働きを補おうとしていつも以上に使われてしまう筋肉を抑える目的で使用する方法があります。

まとめると

応急処置で患部を圧迫・固定するテーピングと筋肉の正常な動きを促進するサポートテーピングに区別できます!

テーピングの効果を知ろう!

テーピングの目的を理解したことで、使う理由が明確になってきましたね!続いてはテープを目的通りに使った結果どんな効果が表れるのかを見ていきましょう!

  • 疼痛の減少
  • 傷害予防・再発予防
  • 他動的安定性
  • 生体工学的修正
  • 運動制御
  • 浮腫の圧迫
  • リンパドレナージュ効果

難しい言葉が並んでいるので簡単な言葉に変換していきます。

分かりづらいのは他動的安定性と生体工学的修正、リンパドレナージュ効果かと思います。

他動的とは自分の意志で動かす自動運動の対義語で他人の力、もしくは外からの自然な力のことを指します。

意識の外からくる患部への力(外力)をテーピングをすることによって身体を守ってくれます。

皆さんは捻挫は癖になると聞いたことはありませんか?

それは捻挫というケガを甘く見ていることが一因かもしれません。ケガをしたとき、痛いところに気持ちが集中してしまうのは仕方のないことかもしれません。しかし、痛みを感じていない部分も影響を受けています。身体は繋がっているのです。そ患部の痛みがなくなっても、ケガをする前の動きに戻れないばかりか繰り返して同じ個所を何回も痛めてしまったりする。

その原因は痛めた箇所が正しい動きを出来ていないか、もしくは痛めた箇所の周辺が干渉してしまっている場合があります。そういった時には生体工学的修正を目的にサポートテープを用いることが重要です。

リンパドレナージュ効果とは?

リンパという言葉は聞いたことがあると思います。では、リンパって何ですか?

あれでしょ?流れると老廃物も一緒に流れて身体がスッキリするっていう…

イメージはこんな感じですよね。流れているほうが身体に良い。その効果がテーピングにはあります。

細胞と細胞の間に組織液というものがあります。血液の成分が毛細血管から漏れ出たものでたものです。この組織液がリンパ管に吸収されたものがリンパ液と呼ばれます。リンパ管の吸収能力以上に組織液が増えてしまうと水腫や浮腫として現れます。テーピングで圧迫することでリンパの流れを増加させ、スムーズな回復を図る効果があります。

テープの種類を性質別に理解しよう!

テーピングの目的や効果を最大限発揮するためにで必要となってくるのがこの知識。テープを性質別に覚えることから始めていきましょう。医療メーカー、スポーツメーカーから様々な名前で販売されていて、どれを選んでよいのか悩んでしまいますが、テープの性質からカテゴリ分けをすると理解しやすいです。

ここでは大きく分けて3種類に分類します

えっ!?たったの3種類?そのくらいだったら覚えられそうね。

細かく分けるともう少しありますが、これからご紹介する3種類を覚えればスタートはバッチリです!

テープの性質から分類

  • 非伸縮性テープ
  • 伸縮性テープ
  • 自着性テープ

非伸縮性テープ

ホワイトテープ

文字通りテープ自体が伸びない性質でできています。一般的にホワイトテープと呼ばれています。なんとなく聞いたことがあるんじゃないでしょうか?

伸びないテープの性質上、関節・筋肉の固定や圧迫などに用いられます。固定力が強いため動かしてはいけない状態の場合に用いることが多いです。某スラ〇ダンクのワンシーンで「いいからテーピングだ!」と叫ぶゴリラっぽい高校生がいますが、この時使ったテープはおそらくホワイトテープでしょう!(笑)

貼る際は皮膚への刺激を抑えるため、アンダーラップを巻いた上からホワイトで巻きます。ホワイトははさみを使わず、手で裂いて使用します。

伸縮性テープ

伸縮性テープは2つに分けてみました。メーカーによって呼び方も変わるかもしれませんが、この二つが一般的な呼び方かと思いますのでこれで覚えましょう!

エラスティックテープ

【公式】リンドスポーツ – リンドスポーツ公式通販サイト

エラスティックは少し伸びる性質があるためホワイトに比べ固定力は劣りますが、その性質を活かして、完全に動かないようにしてはいけないけど、ある程度固定力を必要な箇所に使用します!例えば、肩や膝関節など完全に固定してしまってはプレーができなくなる場所に用います。エラスティックも皮膚への刺激を抑えるため、アンダーラップと同じ性質のテープの上から貼っていきます。

キネシオテープ

【公式】リンドスポーツ – リンドスポーツ公式通販サイト

キネシオは筋肉に近い伸縮性を持っているのでサポートやアシストする役割として使います。筋肉が正常な動きができないときに縮んだり伸びたり、アシストしてくれます。テンションの掛け方(テープを貼る張力)、貼る走行(方向)によっては筋肉がこれ以上伸びたり縮まないようにサポートすることもできます。伸縮性が高いため固定力は強くありません。キネシオは皮膚へ直接貼って使用します。

自着性テープ

自着性テープ/バンテージ

自着性とはテープ同士がくっつく性質で、皮膚への粘着ありません。そのため直接皮膚へ巻いて使用します。ケガをしたときの応急処置のコンプレッション(圧迫)を目的として活用します。

まとめ

  • 非伸縮性テープ(ホワイト)→関節を圧迫・固定したい場合に用いる
  • 伸縮性テープ→エラスティック:関節の動きを少し残しつつ固定能力も必要な箇所に用いる/キネシオ:筋肉のサポートを目的に用いる
  • 自着性テープ/バンテージ→応急処置の圧迫に用いる

固定力の強さホワイト>エラスティック>自着性テープ/バンテージ>キネシオ

今回の記事はいかがでしたでしょうか?

意外と知らないテープに性質と用途をご理解いただけたと思います。このテープを何故使うのか?目的はサポートなのか?圧迫なのか?それとも固定なのか?この目的を間違わないようにしましょう!

テープの貼り方については症状や痛めた箇所によって変化します。用途を理解した後はケガに対してのアプローチを考える必要があります。

今後、症例別にテーピングの仕方を掲載していきますので興味がある方はぜひ当ブログへお越しください!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメント一覧 (1件)

  • テーピングって漠然とわかっていた様な気がしていたけど、こうやって整理してもらうとわかりやすく理解が進みました。
    次回を早くアップしてください。

コメントする

目次
閉じる